JK3SIC アマチュア無線局のブログ

〜細々ですが地道に運用をおこなっています〜

50MHz HB9CV 2エレ→4エレ化 製作


先日HB9CVの2→4エレ化 構想を書かせて頂きました。 https://jk3sic.hatenablog.com/entry/2022/03/13/224706
その後製作、調整を進めましたのでまとめてみました。

 ・上記の中にも挙げさせてもらっている4エレ化の記事はこちらです http://mk1502.web.fc2.com/ap03/64_hb9cv.htm

 ・ベースにする当局の2エレHB9CV製作記はこちらです https://jk3sic.hatenablog.com/entry/2022/01/11/200857


◇寸法と製作
 参考記事を元に、エレメント長やエレメント間隔は記事通りに、使用するパイプ径やブームの分割位置についてはアレンジをしました。

 ・ブーム径
  ベースのHB9CVのブームはφ12ですので、当初延長する接続部分はφ15の使用を検討していました。
  しかし全てφ12で統一することにしました。接続部にはφ10パイプを挿入して接続することにしました。
  この理由なのですが、φ15にφ12を装入した場合、内径ー外径の差があり周囲0.5mmの隙間が生じてしまうので、それを避けようと思った為です。φ14があればよかったのですが。
  強度の点でφ12統一は課題と思いますが、不安を感じた場合には径のアップを考えることにしました。

 ・エレメント径
  ベースの2エレと同じとしました。 中央=φ8、先端部=φ6

 ↓寸法関係は以下の通りです
  網掛け: 4エレ化部分 
  ブーム接続部
  

 ↓ブームおよびエレメント分割状態  左は2エレHB9CV 

 ↓先端エレメントのみ接続前状態  2エレに比べると大きい、、 
 
 ・重量
  これまでの2エレの重さは680gで、4エレでは1180gとなりました。

 末尾付録に、材料一式と、製作したスケジュールを記してあります。 


◇調整
 4/9(土)当日はやや強い風と分かっていましたが、ALL JAに間に合わせたい為、決行することにしました。

 これを、6mポールで上げようとしたものの、ブーム長が2エレの1mから3.5mに長くなり、受風面積も多くなっていることから、上げる際に掛かるモーメントが全く異なり難儀しました。風がなければスムーズにいけたと考えられます。
この為、地上高は少し下げて4.5mにしました。

 ベースであった、2エレはSWR=1.2@50.4MHzでした。

 そして4エレとして組み上げた時点での初期SWRですが、なんとそのままで最良となっていました。SWR≒1.0@50.4MHz
 しかし本当か??、、ディレクタをつけるとインピーダンスの変化が生じる為、マッチングを合わせ直す必要があると聞いているのに。なぜ??? 
 調整方法については、ラジエタ側からSWR最良点を見つけてからリフレクタ側を合わせる、と他局の記述に見ましたので、それで進めるつもりにしていました。 

 ↓SWRの様子 50〜54MHz
 (50.4MHzセンターでの写真も撮ったのですが、ボケてしまっていましたので載せずでした、、 そこで50〜54MHzのSWR写真を載せました こちらもピントぼけていますね、、 共振のもう1つの谷が近傍に見当たりませんでした。) 


◇使用感
 調整に四苦八苦すると思っていたところ何もせずに済んだ為、ステーを張って、短時間ですが運用をしてみようと思いました。 
 CQも出しましたが、出ている局もほとんどなく残念ながらQSOは果たせずでした。ほんとに飛ぶのか …調整せずに済んでいることに、未だ疑念?を持っています。

 構造・強度では、全体が軽量ですので、ブーム全体がφ12でも保っている様です。
 できるならば、ふみたてくん使用での車両上ではなく、離れた場所(勿論、人や車が居ないところでの場所)にすべきと思いました。また、プラまな板で製作しているマストクランプですが、2エレのものをそのまま転用してきましたが、破損などのリスクもありそうです。強度がある別ものにするか、同じものなら2枚使いにするかに変えようと思います。

 組み立てについては、今回はステーの段取りに手間取りましたが、要領を得ることで、ふみたてくん、組み立て、ポール設営、ステー張りで、20分余りだとみています。

 4/25のALL JAコンテストで使用してみて、感触を得たいと思っています。昨年と同じ場所が比較にはよさそうなのですが、4エレはステーが必要になりますので、異なる場所にする必要がありそうです。


 ご注意) 強度を犠牲にした設計になっています。本設計を参考に製作される場合は、各局での責任にてお願いします。


 ーー 付録 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◇材料  約4,500円程度 内パイプ約4,000円
 2エレをベースに、追加するエレメントおよび延長するブームの材料です。
・ブーム中央部 φ12 1500mm 1本
・ブームディレクタ側 φ12 1000mm 1本
・ブーム接続用 φ10 200mm 2本
・エレメント中央部(2本分) φ8 1000mm 2本
・エレメント両端部(2本分) φ6 1000mm 4本
パイプの肉厚は入手したもので、φ6〜10が0.5、φ12が1.0でした。ヤマシキおよびカーマで購入

・プラスチックまな板(t4) 1枚 ダイソーで購入

・鉄サドル φ12用 4個  
・鉄サドル φ8用 4個 (実際にはφ12用に上下にゴムシートを挟んで使用)
・ゴムシートt2.0 100x10 mm 4枚
・M4x10mm 16本
・M4蝶ネジ 8本
・M4ナット8本
・M4ワッシャ16本
・タッピングビス M4 x 8mm 4本
・タッピングビス M3 x 8mm 4本 
小物はおもにカーマで購入

◇製作時間(日程)
 完成目標時期を定めたものの、のんびり製作した為、調整前は平日も少しずつ製作をする必要がでました
 電動工具もなく手動工具ですので、なかなか能率はあがりませんでした
3/5&13 材料購入
3/21 パイプ切断 所要時間0.5h
4/2 パイプ穴あけ(下穴あけ→所望穴径あけ) 1.5h
4/6 クロスマウント用プラまな板切り出し 0.5h
4/7 クロスマウント穴あけ x8穴 x2枚分 0.5h
   +エレメント先端側穴あけ x8穴 0.5h
4/8 クロスマウント部品取り付け 0.5h
4/9 既存2エレブーム穴あけx1穴
  クロスマウント取付、ゴムシートカット、中央エレメント取付 1.25h 計5h余り