昨年夏に、初めての自作ビームアンテナとして2エレHB9CVを製作しましたが、今年それを4エレ化しました。
この4エレ化したものを、今シーズン使用したので振り返ってみたいと思います。
稼働開始日: 22年4月24日より (ALL JA コンテストより)
稼働回数 : 12回 11月末時点
製作記です →50MHz HB9CV 2エレ→4エレ化 製作
【よかった点】
・2エレよりよく聞こえるようになった 当然ですが改めて実感
飛ぶようにもなった(気がする) こちらも当然ですが
QRPにはたいへん助かる 9エリアからではGWで、7エリアもつながったり、4、5エリアが複数つながるようになった
・軽い点 <1.2kg
・持ち運びの機動性のよさ
分割したブームのうち1本が1.5mを除くと、あとはエレメントも含めて1m四方に収まっている 小型車にもちょうど後部座席と荷室で収まる
・アンテナの勉強になったこと
2エレを製作した時からもそうですが、不具合があった場合も、原因が何処にあるかが理解できるようになった メーカー品だと、早々に不具合は起きないとも思われるので、学びがあった
もちろん加工や構造自体も、学べたことが多くあった
【よくない点】
・4エレになり、ステーが必要になった
設営に少し時間が掛かるようになった 無風時はステー無しで運用したこともある
・軽量なのはよかったが、華奢な面があり強度がやや不足
【見直すべき点】
・強度的課題
ブーム分割接続用のスリーブ肉厚が薄過ぎた(t=0.5)
これによる(せん断)強度不足と、組立時にタッピングビスのかみ合わせがバカになる問題が生じた
実際に起きた事例 移動運用 福井県今立郡池田町 2022/7/17
⇒スリーブ用パイプ肉厚 t0.5 → t1.0 を計画中
・ブームが細い為たわみが生じている
⇒強度は大丈夫そうなのでこのままにする
本来1ランク大きくφ15にしたいが、内径φ13ぴったりのスリーブ用パイプが入手できない為、、(φ12しか市販にない ガタつくしスマートでなくて)
・組立工数をもう少し減らしたい
ネジ止め箇所=エレメント8箇所、ブーム2箇所 計10箇所
⇒このままとするが、今後の設計に活かしてゆきたい
【所感】
4エレ化したことによって、コンタクトできるエリアがずいぶんと拡がりました。同時に、運用の面白さが出てきたことで、移動の頻度も上がり、新たな運用地を探したり、運用する標高も上がったことも寄与したと思います。
自作アンテナで、当たり前のように運用をしましたが、振り返ってみると、いろいろなエリアとコンタクトができたことは大変喜ばしいことです。
これ迄の中では、標高は500-600mが最も適するように感じます。1,000m級の場所よりもよいと思います。
グランドウェーブも楽しめるようになりました。
また簡易的なものでよいので、ビームパターンをとってみたいと思います。
このアンテナにより、伝搬そのものに興味が出てきましたので、打ち上げ角のシミュレーションなども行ってみたいと思います。
お読み頂いて有り難うございました。